熊本市立熊本博物館

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「地質の日」企画web版:生命の発展と危機
だい8もん 6たいりくのちきゅうへ
5500万年前~3000万年前
ガストルニスからのもんだい
ガストルニス.png
ボクたちが走りまわっていたころ、
世界一高いヒマラヤ山脈(さんみゃく)ができはじめました。
さて、この山脈はどのようにしてできたでしょう?

 

 
② 大陸(たいりく)どおしがぶつかった
 

 

◎せいかい

 

このころの地球(ちきゅう)についての解説(かいせつ)

①ヒマラヤ山脈の形成

 

現在のインドにあたる小さな大陸は、白亜紀に南極大陸やアフリカ大陸からはなれて北上し、5500万年前ごろにはユーラシア大陸に衝突(しょうとつ)しはじめました。衝突したインドの大地はユーラシア大陸の地殻(ちかく)やその間にあった海の堆積物などを押し上げて、ヒマラヤ山脈が形成されました。この頃の地球はとても暖かく、日本で主に産出する石炭の多くはこの時代の森林の植物が化石となったものです。

6大陸になった地球と寒冷化

 

最後までつながっていた南極大陸とオーストラリア大陸も分裂(ぶんれつ)をはじめ、3000万年前ごろには完全に分かれていたようです。すると地球の自転の影響で、南極大陸のまわりを回る海流「南極環流(なんきょくかんりゅう)」が生まれました。この流れがバリアのようになって暖かい地域からの海水が届かなくなり、南極は急激に寒冷化してぶあつい氷におおわれました。さらにこの南極がクーラーのようになって、地球全体も寒冷化していきました。これで地球上はおおよそ現在の世界地図と同じような大陸の配置となりました。