熊本博物館リニューアルのあゆみ(第一回)
第一回 熊本博物館、引越完了!
このページではリニューアル工事中の熊本博物館の”今”についてお伝えします。
全館リニューアル工事のため、平成27年7月1日より長期休館に入った熊本博物館。
休館後、私たち博物館職員が一番最初に取りかかったのは収蔵資料の「引越」作業でした。
昭和27年の開館以降、63年間で収集した資料はその数なんと13万点以上! 収蔵庫も新しくなるので、工事が始まるまでにはそれらの資料を一度館内から全て出してしまわなければなりません。
台座に固定して梱包された民具
ところが博物館の資料は普通の引越荷物と違い、ただダンボールに詰めればよいというものではありません。細心の注意をもって扱わないと傷んでしまう古い書物、アルコールで満たされた液浸標本、1トンを超える巨大な岩石など、それぞれに適した梱包・運搬方法がまったく違います。
そこで各分野の学芸員が梱包・運搬全ての作業に立ち会い、状態を確認しながら、資料運搬のプロと協力して資料の引越を行いました。
大きな岩石は重機で積み込みます。
無事期間内に資料の引越を終え、安心したのも束の間、今度は事務室や学芸室内の備品や荷物などの引越です。館内職員総出の超特急で作業を済ませ、空になった博物館を後にしました。
引越が終わり、空になった収蔵庫
次に私たちが戻る頃には、まったく新しい熊本博物館として生まれ変わっていることでしょう。リニューアルした博物館で皆様を迎えられる日を、職員一同、心よりお待ちしております。