大陸の移動と超大陸(ちょうたいりく)
現在の地球には6つの大陸がありますが、大昔からずっと同じ世界地図だった訳ではありません。地球の内部の熱を原動力に、大陸は長い年月をかけて移動しており、地球の長い歴史の中で何度も分裂したり、合体したりを繰り返してきました。今から3億年前~2億年前の地球には、現在あるほとんどの大陸が一体となった巨大な超大陸「パンゲア」が存在しました。
大陸がつながっていた証拠
アフリカや南アメリカなど、現在遠く離れている大陸の間で共通する陸上生物の化石が見つかっています。もし現在のように海に隔たれていれば、このように分布を広げることはできなかったはずなので、これは陸続きの巨大な大陸があった重要な証拠です。
超大陸「パンゲア」が分裂しはじめた約2億5000万年前には地球史上最大規模の大量絶滅(たいりょうぜつめつ)がありました。これに関する有力な説の一つとして、地球の深部から湧き上がってきた膨大な熱いマントル物質がパンゲアを引き裂くほどの巨大な火山活動を引き起こしたことで、生物の大量絶滅にもつながったのではないかと考えられています。