熊本市立熊本博物館

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「地質の日」企画web版:生命の発展と危機
だい4もん ちきゅう、みどりの星になる!4おく2000まん年前
リンボク&メガネウラからのもんだい
メガネウラ.png
しょくぶつがりくに上がるまで、
今とくらべてちきゅう上にあまりなかったものはどれ?

 

 
③ 土
 

 

◎せいかい

 

このころの地球(ちきゅう)についての解説(かいせつ)

植物の上陸と土壌(どじょう)の発展

最初の植物はコケのような姿だったと考えられていて、水辺にしか生育できませんでしたが、次第に乾燥にも耐えられる丈夫で大きな姿へと進化していきました。植物は光合成を行ない酸素を生み出すだけでなく、菌類(きんるい)と共生して大地に根差して岩石中の養分を吸収し、その葉や幹(みき)は朽(く)ちてたまっていきます。このようにして、それまで岩や砂、泥ばかりだった大地は緑と栄養ゆたかな土(土壌)でおおわれていきました。これらは昆虫類のえさやすみかとなり、さらに後の時代に栄える陸上脊椎動物(りくじょうせきついどうぶつ)も含めた陸上の生態系(せいたいけい)を支える大切な栄養源になっていきます。

石炭紀(せきたんき)の大森林

古生代の「石炭紀」という時代を知っていますか?(約3億6000万年前~2億年前)
その名の通り、世界の石炭は主にこの時代の地層から見つかります。
この時代にはシダ植物が「リンボク」や「フウインボク」のような巨大な樹木となって世界中に大森林を作りました。森林という立体的な環境の中で生き残るため昆虫類は羽をもつようになり、生物の活躍の場はついに空にまで達しました。
一方でこの大森林は大量に二酸化炭素を消費して酸素を生み出していき、地球はしだいに寒冷化していきました。