隕石衝突
地球上の環境(かんきょう)が大きく変わってしまう原因は実は地球の外にもあります。
そのもっとも有名な例は、中生代白亜紀(はくあき)末(約6600万年前)の隕石衝突(いんせきしょうとつ)でしょう。
この時地球に衝突した巨大な隕石は、激しい衝撃(しょうげき)や津波を引き起こしただけでなく、大量のちりを空高く舞い上げました。
このちりは大気中に長くとどまり、日光をさえぎったり、酸性雨を降らせたりして、植物やプランクトンを死滅(しめつ)させたと考えられています。
それらの生物に支えられていた生態系(せいたいけい)は崩れ、恐竜やアンモナイトなど多くの生き物が絶滅(ぜつめつ)しました。
巨大な隕石衝突は1回だけ?
長い地球の中で巨大な隕石の衝突ははたしてこの1回きりだったのでしょうか?
左のグラフは隕石の大きさごとにどの程度の間隔(かんかく)で地球に飛来するかを見積もったものです。これによると恐竜時代を終わらせた規模(きぼ)の隕石は1億(おく)年に1回程度地球に飛来している・・・ということが分かります。隕石衝突によって環境が一変してしまう出来事は地球の長い歴史の中で何度もあったはずです。
また、現在地球の近くにあり、災害をもたらす可能性がある小惑星(しょうわくせい)はPHAと呼ばれ、米航空宇宙局(NASA)などの専門機関(せんもんきかん)が監視(かんし)しています。